お空での名前。
次男が小学生の頃、友達と話していて気になってたんだ…と聞いて来た。
「かしわの水炊きのかしわって何?」
かしわとは鶏肉の事。方言なのか親世代の人は鶏肉の事をかしわと言っていた。
主人が次男にそう話していた。
「簡単に言うとなぁ〜ニワトリの法名がかしわやねん、ニワトリ亡くなって、お空に行った時の名前がかしわやねん」と。
理屈はわからなくもないで…旦那さん(-_-;)
小学生に上手い事言うなーと笑いながら家族で会話をしていた。
息子が亡くなり法名を頂いた。
息子の法名をみながら、この子の一生が幸せに…と私達が考えた、親としての初めての仕事が名付け。その名前が変わったんだと。
次男が法名って何?と聞いて来た。
「兄ちゃんが、天国で使う名前。ここで使っていた名前とは違うんやで…と。」主人が言っていた。
「ニワトリも天国に行って、かしわって名前に変わるやろ?似たようなもんやな…」
どない言うねん…あんたの例え!
「ニワトリの来世はかしわとなって、人に食されて人が健康で豊かになるねん。ニワトリにとっては人の役に立ち、幸せな事なんや」と。
「兄ちゃんも名前が変わって天国で生まれ変わって幸せになれるように見守ってあげないとあかんな」と、次男に話していた。
主人の言いたい事はわかる。
次男や親戚の子供に法名の説明を分かりやすく面白く話してくれてたんだろう。
息子が言ってるよ。
「ニワトリと一緒にすんな!」って(笑)
法名をみながら名前を付けた時と同じ想いになった。
名前が変わっても向こうでは幸せに笑って過ごして欲しいな…と。
何処にいようが、名前が変わろうが願いは同じ。
親が子に対する想いや願いは変わらない。